「エアコンをつけていたのに、なぜ熱中症になったの?」
「水分は摂っていたはずなのに…」
「いつもと変わらない生活をしていただけなのに」
毎年夏になると、このような声をお聞きすることがあります。
こんにちは。
兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。
総務省の統計によると、熱中症による救急搬送者の約6割を65歳以上の方が占めており、そのうち約4割が住宅内で発生しています。
特にシニアの方は注意が必要で、「いつも通りの生活」をしていても熱中症になってしまうケースが多いんです。
「じゃあ、どうやって予防したらいいの?」と思われるかもしれませんね。
そこで今回のブログでは、熱中症の早期発見のカギとなるシニア世代に多い「かくれ脱水」について、分かりやすくお話しします。
ぜひ最後までご覧ください。
なぜシニアは熱中症の症状に注意が必要なのか?

熱中症を経験されたシニアの方にお話をうかがうと「昔はこんなことなかったのに…」と嘆かれている方もいらっしゃいました。
近年の夏の猛暑は体への負担となっていますが、それに加えて加齢とともに体の機能が変化して、熱中症になりやすくなってしまっているのです。
加齢とともに現れる体の機能の変化とは:

体温調節機能の変化
汗をかく機能の低下
年齢を重ねると、汗腺の働きが悪くなり、効率的に汗をかけなくなります。汗は体温を下げる大切な役割を担っているため、この機能が低下すると体に熱がこもりやすくなってしまいます。
血管の働きが低下
暑さを感じた時、通常は血管が広がって体の表面から熱を逃がそうとします。しかし、加齢により血管の柔軟性が低下すると、この反応が鈍くなり、体温調節がうまくいかなくなります。

水分保持能力の減少
筋肉量の減少が水分量に影響
筋肉は体内の『水分の貯水池』のような役割を果たしています。加齢により筋肉量が減少すると、体内に蓄えられる水分量も少なくなってしまいます。
腎臓(じんぞう)の機能の変化
腎臓は水分と電解質のバランスを調整する重要な臓器です。年齢を重ねると機能が低下しやすく、体内の水分バランスを適切に保つことが難しくなってしまうのです。
感覚機能の変化
のどの渇きを感じにくくなる
「のどが渇いた」と感じるセンサーの働きが鈍くなり、実際には脱水が進んでいても気づかないことがあります。これが「かくれ脱水」につながる大きな要因です。
暑さを感じにくくなる
温度を感じる感覚も鈍くなるため、「そんなに暑くない」と感じていても、実際の室温は危険なレベルまで上がっていることがあります。
体調の変化に気づきにくい
「年のせいかな」「いつものことだから」と体調の変化を見過ごしてしまうことが多く、熱中症の初期症状を見逃しがちです。

生活習慣による要因
トイレを気にして水分を控える
「トイレが近くなるから」「夜中に起きたくないから」という理由で、水分摂取を控えてしまいます。
エアコンへの抵抗感
「電気代がかかる」「エアコンの風が苦手」という理由で、エアコンの使用を避けてしまいます。
薬の影響
血圧の薬や利尿剤など、日常的に服用している薬が水分バランスに影響することもあります。
以上のように専門的なお話が続いてしまい恐縮ですが、要は「年を重ねると、知らないうちに脱水になりやすくなる」ということです。
特にシニアの方に注意していただきたいのが「かくれ脱水」です。でもご安心ください!しっかりと対策する方法があります。次に「かくれ脱水」についてチェック方法を含めて解説しますね。
かくれ脱水が引き起こす熱中症と初期症状とは?
「かくれ脱水」という言葉をご存知でしょうか?
これは、のどの渇きなどの自覚症状がないまま、体内の水分が不足している状態のことです。
かくれ脱水とは
私たちの体の約60%は水分でできています。そのうちの2%が失われると「のどが渇いた」と感じるようになりますが、シニアの方はこの感覚が鈍くなりやすく、自覚症状がないまま脱水が進行してしまいます。
これが「かくれ脱水」の正体です。かくれ脱水は熱中症の前段階であり、早期に発見して対策を取ることで、重篤な熱中症を予防することができます。
簡単にできるかくれ脱水のチェック方法
以下の方法で、ご自宅でも簡単に脱水状態をチェックできます:
手の甲をつまむテスト
手の甲の皮膚を2本の指でつまみ上げ、離した時の戻り方を確認します。皮膚が元に戻るまで3秒以上かかる場合は、脱水の可能性があります。


爪を押して離すテスト
爪を指で押して白くし、離した時に元のピンク色に戻る時間を測ります。3秒以上かかる場合は、血流が悪くなっている可能性があります。


口の中の状態
- 唾液の量が少ない
- 口の中がネバネバする
- 舌が乾いている
尿の色
濃い黄色の尿が出る場合は、体内の水分が不足している可能性があります。
シニアのかくれ脱水で現れやすい初期症状
以下のような症状がある場合は、かくれ脱水から熱中症への進行が疑われます:
- なんとなく体がだるい、疲れやすい
- 微熱が続く
- 食欲がない、食事が美味しく感じない
- 便秘がちになった、お腹の調子が悪い
- 立ちくらみやふらつきが増えた
- 重い感じの頭痛
- 集中力が落ちた、ぼんやりする
- いつもより物忘れが多い
- 軽い吐き気
- 口の中が乾燥する
これらは「年のせい」「夏バテ」と見過ごされがちですが、実はかくれ脱水が進行している可能性があります。複数の症状が重なる場合は、特に注意が必要です。

【シニアの方におすすめ】熱中症による頭痛や下痢などを防ぐための対策とは?
ここまで、シニアの方の体の変化やかくれ脱水についてお話ししてきましたが、「なんだか不安になってきた」と感じられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも大丈夫です!
適切な対策を知って実践すれば、熱中症による頭痛や下痢、吐き気などの症状を予防することができます。
今回は、特にシニアの方に重要な「規則的な水分補給」と「緊急時の準備」に焦点を当ててご紹介します。
規則的な水分補給
シニアの方にとって熱中症予防に効果的なのが、意識的な水分補給です。のどが渇く前に、規則的に水分を摂取することが重要です。
1日8回の水分補給スケジュール
以下のタイミングで、1回につきコップ1杯(150ml程度)を目安に水分を摂りましょう:
- 起床時
- 朝食時
- 午前10時頃
- 昼食時
- 午後3時頃
- 夕食時
- 入浴前後のどちら
- 就寝時
8回に分けて習慣的に水分を補給することで、1.2〜1.5リットル摂取することができます。もちろん、たくさん汗をかいた場合は、その都度水分補給することが大切です。

緊急時の準備
シニアの方にとって、いざという時の準備をしておくことはとても大切です。「まさか自分が…」と思われるかもしれませんが、備えあれば憂いなしです。
緊急連絡先の整理
電話の近くや冷蔵庫に貼るなど、見つけやすい場所に以下の連絡先をまとめておきましょう:
- ご家族やご親戚の連絡先
- 近所の信頼できる方の連絡先
- かかりつけ医院の電話番号
- 最寄りの救急病院の連絡先と住所
- 服用中のお薬の情報(お薬手帳の場所)
「こんなことで相談してもいいのかな」「迷惑をかけたくない」と思われることでも、体調に少しでも不安を感じたら、遠慮なくご家族や医療機関に相談してください。早めの対応が何より大切です。

おわりに|熱中症から命を守るために
最後までご覧いただきありがとうございました。
シニアの方の熱中症は、体の機能変化により気づかないうちに進行することが多く、特に注意が必要です。
熱中症を予防するためには、日頃から体をケアすることが重要です。
ひろはた整体ラボでは、健康維持を総合的にサポートしています。
熱中症予防に向けた体づくりとして、筋力維持や血流改善、姿勢の改善などを通じて、体温調節機能をサポートしています。
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