股関節の前側の痛みは姿勢が関係している理由とは?

「脚の付け根が、いつも硬く張っている」

「股関節がつまる感じがして、動きにくい」

「ストレッチしても、またすぐ硬くなってしまう」

このようなお悩みをお持ちの方に、このブログがお役に立てれば幸いです。


こんにちは。兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。

股関節の前側、とくに脚の付け根の痛みや張りは、その場所ばかりに原因があるように感じてしまいますよね。

ですが、ストレッチしてもすぐ戻ってしまう痛みには、股関節そのもの以外の理由がかくれていることがあります。

今日は、その見落とされやすい理由=姿勢を支える体幹(たいかん)とのつながりについてお伝えします。

目次

結論|股関節の前側の痛みは、体幹を支えるためにがんばっているサインかもしれません

先に、結論からお伝えします。

股関節の前側の痛みは、股関節そのものよりも、体を支える土台である「体幹」を、脚の付け根の筋肉が代わりに支えている結果のことがあります。

本来、体幹は、お腹の奥の筋肉が中心になって支えています。

そのお腹の奥の筋肉がうまく働けていないと、姿勢が崩れないように、脚の付け根の筋肉が代わりに体幹を支え始めます。

支え役を続けた筋肉は、少しずつ張って硬くなり、それが股関節の前側の痛みやつまる感じにつながっていきます。

だからこそ、股関節だけでなく、土台である体幹をあわせて整えることが大切になります。

このブログを書こうと思ったのは、先日、足の付け根の痛みで来院された40代の女性の方がきっかけです。

足の付け根を確かめると、筋肉が張って、硬くなっていました。

ところが、体の動きを確かめてみると、動きにくくなっていたのは、股関節そのものよりも体幹でした。

そこで、足の付け根だけでなく、体幹の動きを整えていきました。

すると、体の動きが良くなるとともに、足の付け根の痛みの訴えもなくなりました。

もちろん、体の状態はお一人おひとり違います。

ただ、「足の付け根の張りは、がんばって体幹を支え続けた結果だった」ということを、あらためて実感した症例でした。

同じお悩みの方にこのつながりを知っていただきたくて、このブログを書いています。

股関節の痛みには種類があります|まず確かめておきたいこと

ここで、一つ大切な前提があります。

ひとくちに股関節の痛みといっても、原因にはいくつもの種類があります。

中には、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)のように、関節そのものの変化が関わっているものもあります。

次のようなときは、自己判断で済ませず、まず整形外科などの医療機関で確認してください。

  • じっとしていても痛む・夜も眠れないほど痛い
  • 脚に力が入りにくい・しびれをともなう
  • 歩くのがつらいほど、動きが制限されている

今日のお話は、こうした関節そのものの原因が除外されていることが前提です。

その上で、「検査では問題がないのに、脚の付け根が張る・痛む」というときに、体幹とのつながりが見えてきます。

股関節の前側の痛みに関わる、体幹を支える筋肉とは?

脚の付け根の奥には、腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉があります。

腸腰筋(ちょうようきん)の位置がわかる解剖図。背骨から骨盤の前を通って太ももの骨につく

この腸腰筋は、脚を持ち上げるはたらきをするだけでなく、背骨と太ももの骨を直接つないでいます。

そのため、体幹を内側から支える支柱のような役割も持っているんです。

結論でお伝えした「体幹を代わりに支える脚の付け根の筋肉」とは、この腸腰筋のことです。

先ほどの40代の女性の方の、足の付け根で張っていた筋肉も、この腸腰筋でした。

姿勢を支え続けるから、腸腰筋は張ってくる

お腹の奥の筋肉がうまく働けていない分を、腸腰筋ががんばって支えてくれているんですね。

腸腰筋が体幹の支えを肩代わりすると、その分だけ休むひまがなく、働き続けることになります。

一日中、支え役をしていると、腸腰筋はだんだん張って、硬くなってきます。

これが、脚の付け根の張りや、股関節のつまる感じとして感じられることがあります。

これは、本来はチームで分担するはずの仕事を、一人の頑張り屋さんが抱え込んでしまっている状態に似ています。

つまり股関節の前側の痛みは、体幹を支えるために、腸腰筋ががんばってくれているサインとも言えるんですね。

ですので、お腹の奥の筋肉が働ける状態に整えて、支えの仕事を分け合うことが大切になります。

だから、股関節のストレッチだけでは戻ってしまう

硬くなった腸腰筋をストレッチでゆるめること自体は、気持ちよく、悪いことではありません。

ですが、体幹を支える仕事が腸腰筋に残ったままだと、ゆるめてもまた支え役に戻り、痛みがぶり返してしまいます。

ですので、ストレッチに加えて、お腹の奥の筋肉が働きやすい状態に体幹を整えることが、戻りにくくするためのポイントになります。

体幹が土台として働くようになると、腸腰筋は支え役から解放されて、本来の脚を動かす仕事に戻れます。

だからこそ当ラボでは、股関節の前側の痛みで来院された方には、脚の付け根だけでなく、体幹の動きや働きまで確かめるようにしています。

先ほどの方のように、「なぜ脚の付け根が、張るほどがんばることになったのか」というところから、姿勢や体の使い方を一緒に見ていくことを大切にしています。

立った姿勢で骨盤の位置を確かめる姿勢チェックの様子

おわりに|股関節の前側の痛みは、土台から見直すと変わることがあります

最後までお読みいただきありがとうございました。

この度のブログでは、股関節の前側の痛みには、姿勢を支える土台である体幹が関わっていることがある、というお話をしました。

脚の付け根の張りは、体幹を支えるために腸腰筋ががんばってくれているサインかもしれません。

毎日、体を支えてくれている脚の付け根は、本当によく働いてくれています。

もし「ストレッチしてもすぐ戻る」「脚の付け根の張りが抜けない」というお悩みでしたら、もしかすると当ラボの施術がお役に立てるかもしれません。

気になることがあれば、LINEまたはお電話から気軽にご相談ください。

LINEからは24時間受け付けております。

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ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。

このブログが皆様のお役に立てば幸いです。

股関節のストレッチは、やめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。ストレッチで気持ちよくゆるむのは、悪いことではないんです。ただ、すぐに痛みが戻ってしまう場合は、腸腰筋が体幹を支える仕事を続けているサインかもしれません。その場合は、ストレッチに加えて、お腹の奥の筋肉が働きやすい状態に体幹を整えると、戻りにくくなっていくことが期待できます。

腸腰筋が硬いのは、鍛え方が足りないからですか?

鍛え方の問題というより、腸腰筋ががんばりすぎている状態、と考えるほうが近いです。お腹の奥の筋肉がうまく働けていない分を、腸腰筋が代わりに支えているために張ってきます。ですので、腸腰筋をさらに鍛えるより、お腹の奥の筋肉が働ける状態に整えて、支えの仕事を分け合うことが大切になります。

自分でできることはありますか?

お腹の奥の筋肉を働かせるセルフケアは、ご自身でも取り組めます。ただ、どこがどう偏っているかは人によって違いますので、まずはご自身の体の状態を確かめることが大切です。無理に強く伸ばしたり鍛えたりするより、ご自身に合ったものを続けるほうが、遠回りのようで近道になります。当ラボでは、その方に合った方法をお伝えしています。

(理学療法士 廣畑 駿也 監修)

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この記事を書いた人

廣畑 駿也のアバター 廣畑 駿也 ひろはた整体ラボ

資格:理学療法士
臨床経験:病院・クリニック勤務にて、整形外科を中心に脳神経・呼吸器など幅広い分野の治療に16年間携わる。
得意分野:長年の肩こり・腰痛・膝の痛みといった慢性的な不調・怪我・病気・手術後の不調
所属院:ひろはた整体ラボ(JR三田駅徒歩3分)

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