「生理が近づくと、足の付け根に違和感が出てくる」
「定期的に同じ側の股関節が重くなる」
このようなお悩みをお持ちの方に、このブログがお役に立てれば幸いです。
こんにちは。
兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。
先日、右の股関節に痛みがある患者さんがいらっしゃいました。
詳しくお話を伺うと、生理の前や生理中に、決まって同じ側の足の付け根(股関節)に違和感が出ている、とのことでした。
そこでこの度のブログでは、生理のたびに股関節の違和感がぶり返す理由と、そのときの過ごし方についてお話しします。
結論|生理のたびに股関節の違和感がぶり返すのは、巡りの滞りが関係
まずは、結論からお伝えします。
生理前や生理中に股関節の違和感が強くなるのは、ホルモンの変動で体の巡りが滞りやすくなるからです。
生理の前後は、女性ホルモンが大きく変動するタイミングです。
その影響で自律神経のバランスが揺らぎ、血の巡りが滞りやすくなると言われています。
そして足の付け根は、脚へ向かう太い血管やリンパの通り道です。
そのため、巡りが滞ると、その影響が表れやすい場所なんです。
もともと股関節に負担のクセがある方は、この時期に、いつもの側の違和感が表に出やすくなります。
ですから、この時期は体を温めて、無理のない範囲で軽く動かし、巡りを助けてあげることが対策になります。
原因がわかってしまえば、落ち着いて対処ができるようになります。
それでは詳しくお話ししていきます。
生理前に体の不調が出やすいのは月経前症候群(PMS)というホルモンの波
生理前の3〜10日ほどの間に心や体の不調が出て、生理が始まると軽くなっていく状態は、月経前症候群(げっけいぜんしょうこうぐん・PMS)と呼ばれています。
日本産科婦人科学会によると、この時期の体の症状として、腰痛やむくみ、お腹や乳房の張りなどが挙げられています。
原因のひとつと考えられているのが、女性ホルモンの急な変動です。
排卵から生理までの間に多く分泌されたエストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンは、生理前に急激に減っていきます。
この急な変動に体の調節が追いつかず、自律神経のバランスが揺らいでしまうと言われています。
自律神経は、血管の広がりや縮みをコントロールしている神経です。

そのため、バランスが揺らぐと血の巡りが滞りやすくなり、むくみも出やすくなります。
道路が渋滞すると荷物がなかなか届かないように、巡りが滞ると、筋肉に酸素や栄養が届きにくくなるのです。

股関節(足の付け根)は巡りの滞りが表れやすい場所
では、なぜその影響が股関節に出るのでしょうか。
足の付け根の前側には、大腿動脈(だいたいどうみゃく)という、脚全体へ血を送る太い血管が通っています。
すぐそばには、脚のリンパを集める鼠径リンパ節(そけいリンパせつ)もあります。

つまり足の付け根は、脚へ向かう血液やリンパが、まとめて通っている場所なんです。
この通り道で流れが滞ると、そのまわりの筋肉は硬くなり、重だるさや違和感につながりやすくなります。
そして、もうひとつ。
違和感が「いつも同じ側」に出る方は、日頃の姿勢や体の使い方で、その側の股関節に負担が集まっているのかもしれません。
普段は表に出ない程度の負担でも、生理前後の巡りが滞る時期には、違和感として出ているんです。
生理前・生理中の股関節の違和感を和らげる過ごし方
ここからは、この時期の股関節の違和感を和らげるための過ごし方をご紹介します。
1. 湯船に浸かって体を温める
シャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かって体を温めましょう。
体が温まると血管が広がり、滞りがちな巡りを助けてくれます。

2. 股関節をゆっくり動かして巡りを助ける
脚を軽く開いてゆっくり回したり、少し歩いたり、股関節まわりを動かすことも巡りの助けになります。
しっかり運動する必要はありません。
気づいたときに、心地よいと感じる範囲で動かすだけで十分です。
3. 睡眠をしっかりとる
この時期は、体が負担を受けやすいタイミングです。
夜ふかしを控えて、睡眠をいつもよりしっかりとるようにしてみてください。
睡眠は、揺らぎやすくなっている自律神経を整える助けになります。
3つの対策は血の巡りを助けて、体の負担を減らすためのものです。
できる範囲で、取り入れやすいものから試してみてくださいね。
股関節だけをほぐしても、追いつかないことがあります
違和感が「いつも同じ側」に出る背景には、姿勢の歪みで、片側の股関節に負担が集まっていることがあります。
体は、一つ一つの部分がバラバラに動いているのではなく、歯車のようにつながって働いています。
ですから、歪みの大もとが変わらなければ、股関節を温めてもほぐしても、また同じ負担がかかってしまいます。
生理の時期の巡りの滞りは、その負担を表に引き出すきっかけになっているんですね。
だからこそ当ラボでは、「なぜ同じ側に負担が集まっていたのか」というところから、姿勢や体の使い方を一緒に見ていくことを大切にしています。
おわりに|生理と股関節の違和感には理由がある
最後までお読みいただきありがとうございました。
この度のブログでは、生理のたびに股関節の違和感がぶり返す背景には、ホルモンの変動による巡りの滞りと、足の付け根が脚へ向かう血液やリンパの通り道であることが関係している、というお話をしました。
違和感がぶり返すのは、体の仕組みによるものです。
まずは次の生理周期で、湯船に浸かる・股関節をゆっくり動かす・睡眠をしっかりとる、をできる範囲で試してみてください。
それでも毎回のように違和感がつらい、生理の時期以外も股関節が気になる…という方は、お気軽にLINEかお電話でご相談ください。
LINEからは24時間ご相談を受付しています。

ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。
このブログが皆様のお役に立てば幸いです。
- 生理前に股関節や足の付け根に違和感が出るのは病気ですか?
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生理前の3〜10日ほどの間に心や体の不調が出て、生理が始まると軽くなっていく状態は、月経前症候群(PMS)と呼ばれています。多くの女性が経験するものですが、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、婦人科で相談できます。
- 生理中の下腹部や腰の痛みも、股関節の違和感と同じ原因ですか?
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生理中は、痛みを引き起こすプロスタグランジンという物質が子宮で作られます。この物質の分泌が多い方は、下腹部や腰の痛みが強く出やすいとされています。時期によって痛みに関わる仕組みは少しずつ違いますので、痛みが強い場合は婦人科にご相談ください。
- 痛みがつらいとき、鎮痛薬を使ってもいいのでしょうか?
-
つらいときに鎮痛薬を使うことは、悪いことではありません。用法・用量を守ってお使いください。ただ、薬を飲んでも寝込むほど痛い場合や、痛みが年々強くなっている場合は、婦人科への相談をおすすめします。
- 整体で生理前・生理中の股関節の違和感は和らぎますか?
-
生理そのものは婦人科の領域ですので、痛みが強い場合はまず婦人科にご相談ください。当ラボでは、股関節に負担が集まりやすい姿勢や体の使い方に目を向けた施術を行っています。効果には個人差があります。
参考文献
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)」
- 厚生労働省研究班監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「月経前症候群(PMS)」
- 厚生労働省研究班監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「月経困難症」
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会「子宮内膜症」
- 坂井建雄 監訳『プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第2版』医学書院
- 藤田恒太朗『人体解剖学』南江堂


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