すねの外側の違和感|原因は坐骨神経痛ではなく「足首」?

「立ち仕事が続くと、すねの外側がだるくなって、じんわりしびれてくる」

「腰が悪いのかと思っていたけど、病院では神経の通り道は狭くないと言われた」

このようなお悩みをお持ちの方に、このブログがお役に立てれば幸いです。


こんにちは。

兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。

先日、立ち仕事のあとの、すねの外側のだるさやしびれを気にして来院される方がいらっしゃいました。

疲れだけなら休めば取れるはずなのに、しびれまで出てくると、不安になってしまいますよね。

実は、その原因が、腰ではなく足元に隠れていることがあります。

この度のブログでは、すねの外側のしびれ・だるさが起こる理由をお話しします。

目次

結論|すねの外側のしびれ・だるさは、腰ではなく足元が原因かもしれません

先に、結論からお伝えします。

立っているときにだけ出てくる、すねの外側のしびれ・だるさは、腰ではなく「足」に原因が隠れていることがあります。

足のどこが悪さをしているかというと、すねの外側にある腓骨筋(ひこつきん)という筋肉です。

腓骨筋は、立っている間、足元でバランスを取り続けている筋肉のひとつです。

立ち仕事で立ちっぱなしが続くと、この腓骨筋が働きづめになり、疲れがたまっていきます。

その疲れが、すねの外側のだるさや、じんわりしたしびれ感として出てくる、というわけです。

このブログを書こうと思ったのは、先日来院された立ち仕事の多い60代女性の方がきっかけです。

右のすねの外側の疲れとしびれ感を気にして、来院されました。

特徴的だったのは、その症状の出方でした。

立って家事を続けていると、だんだん出てくる。

けれど、体を動かしたあとや、横になって寝ているときには、すっと消えている。

ご本人は「腰から来る坐骨神経痛では」と気にされていましたが、病院では神経の通り道はそれほど狭くない、と言われていたそうです。

腰に問題がないと言われると、「じゃあ、どこが悪いの?」と、かえって不安になってしまいますよね。

その答えが、先ほどの腓骨筋です。

もちろん、体の状態はお一人おひとり違います。

でも、原因がわかってしまえば、落ち着いて対処ができるようになります。

なぜ立ち仕事で、すねの外側に違和感が出るのか?

腓骨筋は、すねの外側から足首の外側を通って、足まで伸びている筋肉です。

立っている間、足元のバランスを整えるために働き続けている筋肉のひとつです。

立ち仕事のように同じ姿勢が続くと、腓骨筋には休むひまがありません。

立っている時間が長いほど、腓骨筋には疲れと張りがたまっていきます。

たまった疲れや張りが、すねの外側の「だるさ」や「じんわりしたしびれ感」として出てくるんですね。

体を動かせば血の巡りが変わり、横になれば体重の負担も抜けるので、立っているときだけ症状が出てしまうんです。

すねの外側にある腓骨筋(ひこつきん)の位置を示す解剖図

すねの外側が張ると、足が外向きになります

腓骨筋は、足を外に向ける働きを持つ筋肉です。

そのため、この筋肉を使いすぎて凝ってしまうことで、足が自然と外向きになってきます。

リラックスして立ったとき、つま先が外を向きやすくなるのは、このためです。

筋肉の張りが、立ち方にまであらわれてくるんです。

立ったときに右のつま先が外を向いている足元のイラスト

すねの外側のしびれは、坐骨神経痛とどう違うのか?

足のしびれというと、「腰から来る坐骨神経痛では」と思われる方いらっしゃるかもしれません。

ただ、坐骨神経痛のように背骨の出口で神経が押されている場合、症状は足の先のほうまで伸びていくことが多いんです。

今回のように、すねの外側で止まっていて、足先までは行かないという出方は、神経の線に沿ったものというより、「その場所の筋肉そのもの」の疲れの可能性が高いです。

すねの外側の「しびれ感」の正体とは?

「疲れなのに、どうしてしびれるの?」と思われるかもしれませんね。

筋肉が働きづめになって張って硬くなると、そのまわりの血の巡りが悪くなります。

巡りが滞ると、重だるさだけでなく、じんわりしたしびれのような感覚が出てくることがあると考えられています。

つまり、しびれ感の正体は、筋肉の疲れと血の巡りの滞りだったんです。

セルフチェック|すねの外側の疲れと、つま先の向き

座ったままできる確認を、ひとつご紹介します。

  1. 椅子に座り、両足を揃えて、足の裏を床につけます。
  2. かかとを床につけたまま、両方のつま先をすっと持ち上げます。
  3. そのとき、つま先がまっすぐ上を向くか、外側へ向きやすいかを見てみましょう。

つま先が外側へ向きやすい場合は、腓骨筋が頑張りすぎているサインかもしれません。

あわせて、リラックスして立ったときに、つま先が自然と外を向いていないかも、そっと見てみてください。

座ったまま足元を見下ろした写真。右のつま先が少し外を向いている

すねの外側をほぐすだけでは、追いつかないことがあります

今回の方のように、腓骨筋に負担がかかりやすくなっている背景には、立ち方や姿勢のくせが影響していることがあります。

姿勢の歪みが原因となっている場合、疲労を起こした筋肉を直接ほぐしても、大もとが変わらなければ、また同じ負担がかかってしまいます。

足首の向きだけを変えようとしても、追いつかないことがあるのは、このためです。

だからこそ当ラボでは、「なぜ筋肉が働きづめになっていたのか」というところから、姿勢や立ったときの体重のかけ方を一緒に見ていくことを大切にしています。

おわりに|すねの外側のしびれ・だるさは、足元からのサインかもしれません

最後までお読みいただきありがとうございました。

この度のブログでは、立ち仕事で出るすねの外側の疲れ・しびれ感の原因が、腰ではなく、すねの外側にある腓骨筋の疲れに隠れていることがある、というお話をしました。

立ち仕事で腓骨筋が働きづめになって張ると、だるさやしびれ感が出て、足も外向きになりやすい、という道すじでしたね。

今回の60代女性の方には、この確認と同じ姿勢で、つま先をまっすぐ上げる方法を、ご自宅で続けていただきました。

すると、立ち仕事のあとのだるさやしびれ感は、改善していきました。

まずは、座ったままのつま先チェックで、ご自分の足の向きを確認してみてください。

外を向きやすかった方は、つま先をまっすぐ上げる練習も、気づいたときに取り入れてみてください。

もし、立ち仕事のあとの足の疲れやしびれが、なかなか取れない・くり返すというときは、日頃から足元に負担がたまっているのかもしれません。

同じようなお悩みがあれば、もしかすると当ラボの施術がお役に立てるかも知れません。

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ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。

このブログが皆様のお役に立てば幸いです。

しびれがあると、やっぱり神経の病気なのでしょうか?

足のしびれ=神経の重い病気、とは限りません。今回のように、立っているときだけ出て、体を動かしたり横になったりすると和らぐタイプは、働きづめになった筋肉の張りと、血の巡りの滞りから来る「しびれのような感覚」のことが多いと考えられます。ただし、感覚が明らかに鈍い、力が入りにくい、しびれが強くなって足先まで広がっていく、といったときは、自己判断せず一度医療機関にご相談くださいね。

すねの外側をマッサージでほぐせば、良くなりますか?

その場では、張りがゆるんで楽に感じることがあります。ただ、立ち仕事で働きづめの状況が続けば、ほぐしても、また同じように疲れがたまりやすくなります。楽になった感覚を入り口にしつつ、こまめに座る・足踏みをするなど、腓骨筋を休ませる時間もあわせて作ってあげると、根っこからの見直しにつながります。

病院では「異常なし」と言われました。放っておいて大丈夫ですか?

立っているときだけ出て、休むと消えるという出方であれば、筋肉の疲れによるものが多く、落ち着いて様子をみていただいて大丈夫ですよ。まずは立ち方の向きを気にしたり、足元を休ませたりしてみましょう。ただし、つま先が持ち上げにくい、つまずきやすくなった、しびれが強くなる、というときは、別の原因が隠れていることもあるため、早めに専門家へ相談すると安心です。

参考文献

腓骨筋の位置と、足を外側から支えるはたらきについては、下記の資料をもとにしています。

  • 坂井建雄 監訳『プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系』医学書院
  • Donald A. Neumann『筋骨格系のキネシオロジー』医歯薬出版

(理学療法士 廣畑 駿也 監修)

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この記事を書いた人

廣畑 駿也のアバター 廣畑 駿也 ひろはた整体ラボ

資格:理学療法士
臨床経験:病院・クリニック勤務にて、整形外科を中心に脳神経・呼吸器など幅広い分野の治療に16年間携わる。
得意分野:長年の肩こり・腰痛・膝の痛みといった慢性的な不調・怪我・病気・手術後の不調
所属院:ひろはた整体ラボ(JR三田駅徒歩3分)

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