- 正座ができなくなる原因は、膝を曲げる練習より「膝を伸ばす力(大腿四頭筋)」の低下にある
- 大腿四頭筋が弱くなると膝の動きが制限され、正座のような深い屈曲が難しくなる
- 膝を伸ばす筋肉へのアプローチとセルフケアで、正座が再びできるようになった事例をご紹介
【この記事を書いた人】
氏名:廣畑 駿也(ひろはた しゅんや)

資格:理学療法士
臨床経験:
病院・クリニック勤務にて、整形外科を中心に脳神経・呼吸器など幅広い分野の治療に16年間携わる。
得意分野:
・長年の肩こり・腰痛・膝の痛みといった慢性的な不調
・怪我・病気・手術後の不調
所属院:ひろはた整体ラボ(JR三田駅徒歩3分)
「膝が痛くて正座ができなくなってしまった…」
「しゃがみ込むのも大変」
このようなお悩みの方に、このブログがお役に立てるかもしれません。
こんにちは。
兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。
今回は、膝の痛みで正座ができなくなっていたN.T様(76歳女性)の改善事例をご紹介します。
N.T様と同じようなお悩みをお持ちの方に、少しでもお役に立てる情報をお届けできれば幸いです。
結論|正座ができなくなる原因は曲げる練習より伸ばす力にあった
この度紹介させていただく事例を通じてお伝えしたいことは、正座ができるようにするためには「膝を曲げる動き」ではなく、「膝を伸ばす動き」なんです。
実は正座や深く膝を曲げるには、単に曲げる力だけでなく膝を伸ばす力(大腿四頭筋:だいたいしとうきん)関わっています。
N.T様の場合も、膝を曲げる練習より先に伸展機能を整えることで膝の動きが改善し、正座ができるようになっていきました。
その理由をお話しさせていただきす。
正座ができなくなったきっかけ|N.T様の症例
長年の膝への負担が膝の動きを制限した
N.T様は、長年畑仕事をされており、さらには御詠歌を趣味にされていました。
御詠歌では正座が必要な場面もあり、その行事への参加も諦めかけていました。
N.T様は常に膝を曲げる動作を強いられており、膝を伸ばし切る力が弱くなっていました。
実はこの膝を真っ直ぐ伸ばす力が弱くなってしまうことが膝の曲がりにくくする要因になっているのです。
なぜ膝の伸びる力が弱くなると曲がりにくくなるのか
膝は「伸ばす力」と「曲げる力」が釣り合って初めてスムーズに動きます。

伸ばす力が弱くなると関節が不安定になり、深く曲げる動作も出にくくなってしまいます。
痛みをかばって膝を動かさない期間が続くほど、この悪循環は進みやすくなります。
だからこそ正座を取り戻すためには、曲げる練習より先に「伸ばす力を整えること」が重要なのです。
膝は「伸ばす力」と「曲げる力」が釣り合って初めてスムーズに動きます。
伸ばす力が弱くなると関節が不安定になり、深く曲げる動作も出にくくなってしまいます。
痛みをかばって膝を動かさない期間が続くほど、この悪循環は進みやすくなります。
だからこそ正座を取り戻すためには、曲げる練習より先に「伸ばす力を整えること」が重要なのです。
正座に欠かせない大腿四頭筋とは

膝を伸ばす筋肉の中でも特に重要なのが大腿四頭筋(だいたいしとうきん)です。
名前の通り4つの筋肉で構成されており、股関節をまたぐ大腿直筋(だいたいちょくきん)と、膝周囲を覆う3つの広筋(こうきん)からなっています。
この中でも特に重要なのが内側広筋(ないそくこうきん)です。

膝を最後まで伸ばし切るときに最も働く筋肉で、同時に衰えやすい筋肉でもあります。
内側広筋が弱くなると膝をしっかり伸ばし切れなくなり、関節が不安定になって正座のような深い曲げ動作も出にくくなってしまいます。
膝を伸ばす筋肉を鍛えるためのセルフケアとは
「筋トレは難しそう…」という方もご安心ください。
あお向けのまま、たった1つの動作で膝を伸ばす力を簡単に鍛えることができます。
やり方:
- あお向けに寝て、両膝の下に丸めたバスタオルを置きます
- そのタオルを膝で下に押さえつけるように、両足に力を入れます
- 5秒間キープします
- 力を抜いてリラックスします
- これを3回繰り返します


ポイント:
「膝の内側に力が入っている感覚」を意識しながら行うと効果的です。
強く押さえつける必要はなく、じんわりと力が入る程度で十分です。
実際にN.T様に自宅行っていただいたことはこれだけなんです。
施術で膝の動きを改善した結果
今回、N.T様への施術で行ったことは次の2つです。
- 腰や肩にも症状があったため、体全体のバランスと整える
- 膝の伸ばす力を鍛える
すると膝の伸ばす力が改善してくとともに、屈曲の動きも出やすくなっていき、正座ができるようになっていきました。
さらに、膝の症状だけではなく、腰や肩の症状も和らぎ、結果2ヶ月後に控えていた御詠歌のイベントで正座ができるようになりました。
今回、膝の曲がりが良くなるまでに自宅で意識していただいたことは次の通りになります。
- 無理に膝を曲げない
- 膝を伸ばすセルフケアをご自宅で実施
「おかげで御詠歌で正座ができました」
「毎年参加することが次の目標です」
N.T様からありがたい言葉をいただき、私も嬉しい限りです。
患者様の声

N.T様は、開業前から私が担当させていただいており、現在、毎年の御詠歌の行事への参加ができています。
畑仕事などを頑張りながら、今は1ヶ月に1回メンテナンスで通われています。
当ラボでの施術期間:2ヶ月 施術回数:3回
Q. 何が決め手で施術を希望されましたか?
「以前から膝と肩でお世話になっていて、今もお願いしております。」
Q. どのような不調がありましたか?
「正座ができなかった。腰痛もありました。」
Q. 実際に施術を受けて良かったことを教えてください。
「悪いところを徹底して治していただいています。」
お名前:N.T様 76歳 女性
住所:宝塚市
職業:無職
※施術効果には個人差があります。
おわりに|膝の痛みで正座ができない方へ
最後までお読みいただきありがとうございました。
この度のブログでは事例を通じて、正座ができなくなる原因に膝を伸ばす力が重要だということをお話ししました。
意外に思われたかもしれませんが、「曲げる」と「伸ばす」というのはバランスが重要なんです。

今回の事例を通じて、膝の痛み、曲がらなくて困っている、正座ができないといったお悩みの方にお役に立てれば幸いです。
もし何かお体の症状で気にあることやお悩みがあれば、気軽に当ラボまでご相談ください。
LINEからは24時間ご相談を受付しています。

ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。
このブログが皆様のお役に立てば幸いです。
- 正座ができなくなるのはなぜですか?
-
膝を曲げる練習だけでは改善しにくく、膝を伸ばす筋肉(大腿四頭筋)の力が弱くなることが原因です。大腿四頭筋が低下すると膝関節の安定性が失われ、正座のような深い屈曲が難しくなります。
- 正座できなくなった膝に効くセルフケアはありますか?
-
大腿四頭筋を鍛えるエクササイズが効果的です。膝を伸ばす筋力を回復させることで、徐々に膝の可動域が改善し、正座がしやすくなっていきます。
- 高齢になってからでも正座できるよう改善できますか?
-
はい、適切なアプローチで改善できる可能性があります。70代の方でも、膝を伸ばす筋肉へのアプローチで正座できるようになった事例があります。
参考文献
・Knee extensor training in patients with patellofemoral pain: a systematic review and synthesis
・内側広筋の機能解剖。Clinical Labo, 2022.


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