熱中症の頭痛が翌日まで続く理由とは?私の実体験を踏まえて

「炎天下で畑仕事をしたら、作業が終わったあとから頭がズキズキする」

「冷房の効いた部屋から外に出て少し歩いていたら、頭痛が出てきた」

このようなお悩みをお持ちの方に、このブログがお役に立てれば幸いです。


こんにちは。

兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。

実は私自身、先日の午前中に畑仕事をしたあと、頭痛になってしまいました。

ズキズキと重い痛みが、翌日まで続いたんです。

同じようなご経験のある方も、多いのではないでしょうか。

今回は、熱中症による頭痛が起こる理由と、予防のポイントについてお話しします。

炎天下での畑仕事の様子
目次

結論|熱中症の頭痛は体からの危険サイン。睡眠・入浴・水分補給で予防を

まずは、結論からお伝えします。

熱中症による頭痛は、「体の水分が足りず、体温調節が追いつかなくなっている」という体からの危険サインです。

日本救急医学会の分類では、頭痛は熱中症の中等症(II度)にあたる症状とされています。

めまいや立ちくらみといった軽症の症状より、一段階進んだ状態なんです。

「頭痛くらい」と我慢してしまいがちなんですが、実はとても重要なサインなんです。

予防のポイントは、次の3つです。

  • 睡眠をしっかりとる
  • 湯船に浸かる
  • こまめな水分・塩分補給

順番にお話ししますね。

熱中症で頭痛が起こる理由

脱水で脳への血流が足りなくなる

暑い中で活動すると、汗と一緒に体の水分と塩分(ミネラル)が失われていきます。

すると血液の量が減るだけでなく、血液の濃度が濃くなっていきます。

煮込み料理で水分を飛ばしていくと、とろみが出てドロドロになっていきますよね。

煮込み料理で水分が飛んでとろみが出た鍋

それと同じように、水分が足りなくなった血液は粘り気が出て、流れが悪くなってしまうのです。

その結果、脳へ届く血流が不足しやすくなり、頭痛やめまい、集中力の低下につながります。

高い体温が体にこもってしまう

体は汗をかくことで、体温を下げようとしています。

ところが脱水が進むと汗をかく力が弱まり、熱が体にこもってしまいます。

では、なぜ体温が高くなると頭痛になるのでしょうか。

体温が上がり、体の水分と塩分が失われると、脳へ届く血液の流れや体内のバランスが乱れます。

その状態が、頭の痛みを伝える神経への刺激となり、ズキズキとした痛みにつながると考えられています。

ここで一つ、知っておいていただきたいことがあります。

熱中症による頭痛は、ふだんの片頭痛や肩こりからくる頭痛とは、起こり方が違います。

片頭痛をお持ちの方では、暑さや脱水がその引き金になることもあります。

ただ、熱中症の頭痛は「脱水と体温の上昇そのものによって起きている頭痛」ですので、水分と塩分を補い、体を冷やすことが対処の中心になります。

失われた水分がすぐには戻らず、体の回復が追いつかないと、私のように頭痛が翌日まで残ってしまうこともあります。

冷房と暑さの温度差も負担になる

冷房の効いた部屋から急に暑い屋外へ出ると、体は体温調節の切り替えを急がなければなりません。

この切り替えを担っているのが、自律神経です。

自律神経は、体を24時間、自動的に守ってくれている神経です。

アクセルの役割をする交感神経と、ブレーキの役割をする副交感神経がバランスを取り合うことで、体温調節を含めた体の働きが維持されています。

ところが、温度差の大きい場所を行き来するほどこの切り替えが忙しくなり、自律神経が疲れてしまいます。

自律神経は体温や血液の流れの調節も担っているため、その働きが乱れると、頭痛につながるんです。

長い時間外に出ていなくても、温度変化の激しい環境にいること自体が、頭痛の大きな原因になることがあるんですね。

こんな熱中症の頭痛は要注意|受診の目安

頭痛に加えて、次のような症状がある場合は、医療機関を受診してください。

  • 吐き気や嘔吐がある
  • 水分を取ろうとしても受けつけない
  • 涼しい場所で休んでも良くならない

吐き気や嘔吐は、体が水分を受けつけなくなっている危険な状態です。

動けないほどつらいときは、ためらわず救急車を呼んでください。

また、ご家族など周りの方が熱中症になり、呼びかけへの反応がおかしいときも、すぐに救急車を呼んでください。

熱中症の頭痛を防ぐ3つの予防のポイント

ポイント1|睡眠をしっかりとる

睡眠が足りていない状態では、体温調節の働きが弱まることが知られています。

つまり寝不足のまま暑い場所で活動すると、熱中症のリスクが高まってしまうのです。

畑仕事や外出の予定がある前日は、夜ふかしを控えて睡眠時間を確保しましょう。

そして活動のあとも、しっかり眠って体を回復させてあげてください。

ポイント2|湯船に浸かって「汗をかける体」を作る

暑さに強い体を作るには、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といって、体を少しずつ暑さに慣らしておくことが有効とされています。

その方法のひとつが、湯船に浸かることです。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かって汗をかくことは、いわば「汗をかく練習」になります。

汗がスムーズにかける体になると、体温調節も働きやすくなるのです。

さらに、寝る前の入浴は睡眠の質を高めることにもつながります。

この季節は「シャワーだけで済ませることが多い」という方も、本当に多いんですよね。

湯船が苦手な方は、まずは週に1回からでも大丈夫です。

できる範囲で、湯船に浸かる日を作ってみてくださいね。

湯船に浸かって体を休めている様子

ポイント3|こまめな水分・塩分補給

のどが渇いたと感じたときには、すでに脱水が始まっているといわれています。

のどの渇きを感じる前に、こまめに水分を取ることが大切です。

暑い場所での作業中は、30分に1回程度を目安に水分補給をしましょう。

汗をたくさんかいたときは、水だけでなく塩分も一緒に補給してください。

スポーツドリンクや塩あめなどを活用するのもよい方法です。

体の歪みを整えることも、暑さに負けない体づくりに

ここまで、睡眠・入浴・水分補給という3つのポイントをお話ししました。

もう一つ、私の経験上のお話をさせてください。

体の歪み・姿勢の歪みがあると、疲れが抜けにくく、回復力が落ちやすい傾向があります。

例えば、体の左右で筋肉の硬さに差があると、血の巡りが悪くなってしまいます。

血の巡りには、体を回復させる大切な働きが備わっています。

その巡りが悪くなると回復力が落ちて、暑さに体が適応しにくくなり、負担もかかりやすくなってしまうのです。

先ほどの3つのポイントに加えて、暑さに負けない体の土台を組み立てていくために、姿勢の歪みを解消しておくことを私はお勧めしています。

おわりに|熱中症の頭痛は日々の備えで防いでいける

最後までお読みいただきありがとうございました。

この度のブログでは、熱中症による頭痛が起こる理由と、予防のポイントについてお話ししました。

頭痛は、熱中症の中等症にあたる大切なサインです。

睡眠・入浴・水分補給の3つを、できる範囲で毎日の生活に取り入れてみてくださいね。

それでも「毎年夏になると体調を崩してしまう」「疲れがなかなか抜けない」という方は、もしかすると体の歪みが回復の妨げになっているのかもしれません。

そのようなお悩みがあれば、もしかすると当ラボの施術がお役に立てるかも知れません。

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このブログが皆様のお役に立てば幸いです。

熱中症の頭痛に、市販の頭痛薬を飲んでもいいですか?

熱中症が疑われる頭痛では、まず涼しい場所で体を冷やし、水分と塩分を補給することが優先とされています。熱中症による高い体温には解熱鎮痛薬が効きにくいとされ、脱水があるときは体に負担がかかる場合もあります。薬を飲んでも良くならないときや、症状が強いときは、医療機関にご相談ください。

頭痛が出てしまったら、まず何をすればいいですか?

涼しい場所に移動して横になり、首すじ・わきの下・足のつけ根など、太い血管が通る場所を冷やしてください。あわせて、水分と塩分の補給を行いましょう。休んでも良くならないときや、吐き気で水分が取れないときは、医療機関を受診してください。

冷房は我慢したほうがいいのでしょうか?

無理に我慢する必要はありません。冷房を上手に使うことは、熱中症予防の大切なポイントです。外との温度差が大きくなりすぎないよう、設定温度を下げすぎないのがコツです。

熱中症の頭痛と、ふだんの頭痛はどう見分ければいいですか?

暑い場所での活動や外出のあとに出てきた頭痛で、めまい・だるさ・吐き気などを伴う場合は、熱中症の可能性を考えて対処してください。見分けに迷うときも、まずは涼しい場所での休息と水分・塩分補給を行い、良くならなければ医療機関にご相談ください。

参考文献

  • 日本救急医学会「熱中症診療ガイドライン2024」
  • 環境省「熱中症環境保健マニュアル」
  • 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
  • 日本気象協会・熱中症ゼロへ「暑熱順化から始める熱中症対策」
  • 労働安全衛生総合研究所(睡眠不足と体温調節に関する研究)

(理学療法士 廣畑 駿也 監修)

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この記事を書いた人

廣畑 駿也のアバター 廣畑 駿也 ひろはた整体ラボ

資格:理学療法士
臨床経験:病院・クリニック勤務にて、整形外科を中心に脳神経・呼吸器など幅広い分野の治療に16年間携わる。
得意分野:長年の肩こり・腰痛・膝の痛みといった慢性的な不調・怪我・病気・手術後の不調
所属院:ひろはた整体ラボ(JR三田駅徒歩3分)

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