腰椎椎間板ヘルニアと診断されたら、腰痛はもう諦めるしかない?

「ヘルニアだから、この腰痛とは一生付き合うしかない」

「体に爆弾を抱えているみたいで、好きなことをするのが怖い」

このようなお悩みをお持ちの方に、このブログがお役に立てれば幸いです。


こんにちは。

兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。

病院で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断されると、その言葉の響きだけで、体を動かすのが億劫に感じてしまう方がすごく多いんです。

痛みがある上に、この先の不安まで抱えて過ごすのは、本当につらいことかと思います。

この度のブログでは、腰椎椎間板ヘルニアとはどんな状態なのか、そして、よほど重篤なケースでなければ生活の中で違和感なく過ごせることが多い、その理由についてお話しします。

目次

結論|腰椎椎間板ヘルニアと診断されても、「もう何もできない」ではありません

先に、結論からお伝えします。

神経を圧迫するようなヘルニアでなければ、必要以上に恐れることはない、と私は考えています。

そもそも、ヘルニアとはどんな状態なのでしょうか。

実は、ヘルニアの痛みは「神経が押されること」だけで起きているわけではありません。

そこには「炎症」も関わっています。

仕組みは後ほどお話しするとして、まずは当ラボに来られた方のお話をさせてください。

40代の男性で、趣味でバスケットボールをされていた方がいらっしゃいました。

お子さんと一緒にバスケットボールに行くのが、いつもの楽しみだったそうです。

腰の状態がひどくなり、「家族に迷惑をかけたらいけない」と考えて、大好きなバスケットボールをやめてしまわれたのです。

この方には、足のしびれはありませんでした。

この方と同じように、ヘルニアと診断されると、「もう何もできない」「体に負担をかけるようなことはできない」というイメージを持たれる方が多いように感じています。

でも、ヘルニアがどういう状態かを知ることで、そのイメージは変わってきます。

では、お話を進めていきますね。

腰椎椎間板ヘルニアとは、どんな状態?

腰の骨(腰椎:ようつい)は、5つの骨が積み重なってできています。

その骨と骨の間で、クッションの役割をしているのが椎間板(ついかんばん)です。

椎間板は、外側の丈夫な線維の輪=線維輪(せんいりん)と、その中心にあるゼラチン状の芯=髄核(ずいかく)でできています。

髄核は8割以上が水分で、水を含んだクッションとして、腰にかかる圧を分散してくれています。

椎間板の断面図。線維輪と髄核、後ろへ飛び出した髄核

この椎間板が年齢とともに変化し、中の髄核が外の輪を破って後ろへ飛び出してしまった状態が、腰椎椎間板ヘルニアです。

飛び出した髄核が腰の神経に触れると、腰痛や、足の痛み・しびれにつながることがあります。

しびれがないのにヘルニア?腰痛の正体は「圧迫」だけではありません

ここで、先ほどの方を思い出してください。

ヘルニアと指摘されたのに、しびれは実際にありませんでした。

「神経が押されているはずなのに、どうして?」と不思議に思われるかもしれませんね。

実は、ヘルニアの痛みには、神経の圧迫だけでなく「炎症」も関わっていると言われています。

腰椎の側面図。飛び出した椎間板が神経に触れている様子

髄核が飛び出していなくても、線維輪が傷むことで炎症が起きてしまうことがあるのです。

そのときに出ているのが、TNF-α(ティーエヌエフアルファ)などの炎症を起こす物質だとされています。

つまり、神経を強く押していなくても、炎症によって痛みが出る場合があるということです。

ここが、この記事で一番お伝えしたいことです。

飛び出した髄核そのものは、施術でどうにかできるものでは決してありません。

けれど、炎症が起きているということは、そこに大きな負担がかかっているということです。

言い換えると、神経を圧迫しているわけでも、構造が壊れてしまったわけでもない、ということです。

だとすれば、その負担を軽減することで、症状を和らげることだってできるかもしれません。

だからこそ、ヘルニアと診断されても、リハビリや整体などで症状の軽減や腰痛の再発予防ができる場合がある、と私は考えています。

こんな症状がある場合は、まず病院へ

一方で、整体の領域ではないヘルニアもあります。

髄核が大きく脱出して、神経を強く圧迫している場合です。

次のような症状があるときは、迷わず病院で診てもらってください。

  • 足に力が入らない
  • 尿が出にくい
  • 便が出にくい
病院で医師に相談している男性のイラスト

これらは、神経の障害が進んでいるサインの可能性があります。

この場合は整体の出番ではなく、医療機関での検査と治療が最優先です。

ヘルニアで神経が圧迫されたときに、しびれがどこに出るのかは、別のブログでお話ししています。

おわりに|ヘルニアの診断は「終わり」の宣告ではありません

最後までお読みいただきありがとうございました。

この度のブログでは、腰椎椎間板ヘルニアとはどんな状態か、そして腰痛や足の痛みには圧迫だけでなく炎症も関わっていることをお話ししました。

ヘルニアという言葉は重く聞こえるかもしれませんが、神経を強く圧迫するようなヘルニアでなければ、できることは残されています。

まだまだ、趣味をやめてしまわれる必要はありません。

好きなことをやめるかどうかを決めるのは、体の状態を確かめてからでも遅くありません。

別のブログで、「腰椎椎間板ヘルニアのしびれはどこに出るのか」についてもお話ししています。

ヘルニアと言われてこの先が不安、という方は、LINEまたはお電話から気軽にご相談ください。

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ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。

このブログが皆様のお役に立てば幸いです。

ヘルニアは整体で治りますか?

飛び出した髄核そのもの、つまりヘルニア自体は、整体で治せるものではありません。当ラボでできるのは、痛みに関わる炎症や体の使い方に目を向けて、症状との付き合い方を一緒に考えていくことです。大きな脱出や神経の強い圧迫がある場合は、医療機関での治療が最優先になります。

ヘルニアと診断されましたが、運動してもいいですか?

体の状態によって変わるため、一律にはお答えできません。足に力が入らない・排尿や排便の障害があるときは、運動より先に病院で診てもらってください。そうした症状がない場合も、どこまで動いてよいかは人によって異なりますので、主治医や体の専門家に相談しながら決めていくことをお勧めします。

日常生活では、何に注意したらいいですか?

特に気をつけたいのは、前かがみの姿勢です。前かがみになると椎間板の前側に圧がかかり、髄核が後ろへ押し出されやすくなると言われています。なぜそうなるのか、腰のカーブとの関係については、このシリーズの続きで詳しくお話しする予定です。

参考文献

椎間板の構造(線維輪と髄核・髄核の水分とクッションの働き)、腰椎椎間板ヘルニアの一般的な説明、そして痛みに炎症(TNF-αなどの物質)が関わっていることについては、下記の資料をもとにしています。

(理学療法士 廣畑 駿也 監修)

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この記事を書いた人

廣畑 駿也のアバター 廣畑 駿也 ひろはた整体ラボ

資格:理学療法士
臨床経験:病院・クリニック勤務にて、整形外科を中心に脳神経・呼吸器など幅広い分野の治療に16年間携わる。
得意分野:長年の肩こり・腰痛・膝の痛みといった慢性的な不調・怪我・病気・手術後の不調
所属院:ひろはた整体ラボ(JR三田駅徒歩3分)

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