- 運転中のペダル操作で出る膝の痛みは、実は「股関節」の動きが関係していること
- 痛みの原因として膝の「お皿の関節」について
- 椅子に座ったままできる、股関節を動かす「もも上げ」のセルフケア
「アクセルやブレーキを踏むたびに、膝のお皿のあたりがズキッと痛む」
「長く運転していると、だんだん膝がつらくなってくる」
「整形外科では”特に異常なし”と言われたのに、やっぱり気になる」
このようなお悩みを抱えている方に、このブログがお役に立てれば幸いです。
こんにちは。兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。
当ラボにお越しの方に、車のアクセル操作の際に膝が痛むと言う方がいらっしゃいました。
親御さんの介護で、週に何度か、往復1時間半ほど運転されているとのことでした。
このような状況では、痛みがありながらも、運転をやめるわけにもいかず、本当につらいことだと思います。
でも、ご安心ください。
その膝の痛み、膝そのものよりも、股関節(こかんせつ)の動きにくさが隠れているのかもしれません。
この度のブログではその理由についてお話しします。
ぜひ最後までご覧ください。
結論|膝の痛みは、股関節の動きにくさが原因になることも
結論から先にお伝えします。
ペダルを踏むときの膝の痛みは、膝そのものだけでなく、股関節が動きにくくなっていることが関係している場合があります。
「膝が痛いのに、どうして股関節?」と、不思議に思われるかもしれませんね。
ペダルを踏んだり戻したりする動きは、股関節の動きが重要なんです。
その股関節が動きにくいと、膝が代わりにがんばって、負担を抱え込みやすくなるんです。
だからこそ、痛い膝だけでなく、股関節にも目を向けることが大切になります。
ご自宅では、椅子に座ったままできる「もも上げ」で、股関節をゆっくり動かすケアをおすすめしています。
なぜ膝が痛いのに「股関節」なのか
何気なく行っている車の運転も、実は体のいろいろな部分が連動して行っています。
体格などにもよりますが、アクセルやブレーキを踏むときは、足首から股関節まで、脚全体の動きが関わっています。
なかでも、ももを上げ下げする動きは、股関節が中心になって行われます。
ところが、股関節が硬くなると、このももの上げ下げがしにくくなります。
ちょうど、いくつもの歯車がかみ合って動いているとき、ひとつの歯車が回らなくなると、となりの歯車に無理がかかるのと同じです。

股関節という歯車が動きにくいと、となりの膝に無理がかかってしまうんですね。

膝が痛むと、その膝だけに原因があるように思えてしまいますよね。
ですが、痛む場所と、負担がかかっている場所は、必ずしも同じとは限らないんです。
実際に、痛みが出ている関節とは違う部分を動かすことで、症状が和らぐことは、よくあるんです。
膝の痛みの原因は、「お皿の関節」にあるのかも
膝のお皿のあたりの痛みは、専門的には膝蓋大腿関節(しつがいだいたいかんせつ)という部分の負担が関係していることがあります。
これは、太ももの骨(大腿骨)と、膝のお皿の骨(膝蓋骨:しつがいこつ)とのあいだにある関節です。
お皿の骨は、太ももの筋肉の中に浮かぶように収まっていて、膝の曲げ伸ばしのときにレールの上を滑るように動きます。
ペダル操作のように膝の曲げ伸ばしをくり返すと、この関節には負担がかかりやすくなります。
そして、股関節が硬いと、その滑りが不安定になりやすく、お皿の関節にさらに負担が集まりやすくなるんです。

実際に、こうしたお皿まわりの痛みがある方は、股関節まわりの筋力が弱い傾向があると報告されています。
そして治療の面でも、膝だけの運動より、股関節と膝を組み合わせた運動のほうが、痛みや動きやすさの改善につながりやすいとされています(Lack, 2018)。
つまり、お皿の関節の負担をやわらげるうえで、股関節の動きを整えておくことは、研究の面からも理にかなっているんですね。
膝の痛みをやわらげる、座って「もも上げ」
ここからは、椅子に座ったままできる「もも上げ」をご紹介します。
股関節を、自分でゆっくり動かすためのケアです。
① 椅子に浅めに腰かける
背すじを軽く伸ばして、両足を床につけて座ります。
② おへそを軽く前に出しながら、片方の太ももを持ち上げる
膝を上に引き上げるように、太ももをゆっくり持ち上げます。
このとき、おへそを軽く前に出すのがポイントです。
おへそを前に出さずに行うと、骨盤が後ろに逃げてしまい、股関節そのものの動きが出にくくなることがあるんです。
③ ゆっくり下ろして、左右を交互に
左右5回ずつを目安に、無理のない範囲で行ってみてください。

朝起きた時や、夜寝る前に行っていただくと、少しずつ股関節の動きが良くなっていくのが実感できるかと思います。
ぜひ、試してみてください。
おわりに|膝だけでなく、股関節にも目を向けて
最後までお読みいただきありがとうございました。
運転中のペダル操作で膝が痛くなるのは、膝そのものだけでなく、股関節の動きにくさが隠れている場合があります。
膝のお皿の関節の負担をやわらげるうえで、股関節の動きを整えておくことは、とても大切です。
ご紹介した座って「もも上げ」を、まずは2週間、続けてみてください。
長い運転を続けながらのケアは大変ですが、焦らず少しずつで十分ですよ。
なかなか改善しない、原因がはっきりしなくて不安…という方は、お気軽にLINEかお電話でご相談ください。
LINEからは24時間ご相談を受付しています。

ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。
このブログが皆様のお役に立てば幸いです。
- 運転をやめないと、膝の痛みは良くならないのでしょうか
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すぐに運転をやめる必要はありません。まずは休憩をはさんだり、車を降りたときに股関節を動かすケアを取り入れたりして、膝の負担を減らす工夫から始めてみてください。ただし、運転のたびに強い痛みが出る、痛みが続くという場合は、無理をせず整形外科にもご相談くださいね。
- 股関節が硬いかどうか、自分で分かる方法はありますか
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ひとつの目安として、椅子に座って足を組みにくい、あぐらがかきにくい、という場合は、股関節が動きにくくなっているサインのことがあります。ご紹介した「もも上げ」で、太ももが持ち上げにくい・左右で差がある、と感じるのも目安のひとつです。気になる場合は、一度ご相談ください。
- 膝の痛みなのに、なぜ股関節を動かすのですか
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ペダルを踏む動きは、本来は股関節から始まります。股関節が動きにくいと、その分を膝がかばって余分にがんばることがあるため、股関節を動かして、膝のお皿の関節にかかる負担を軽くすることを目指しています。もちろん、股関節さえ動かせば必ず良くなるというものではなく、あくまで見直したいポイントのひとつです。
- 病院に行ったほうがいいのは、どんなときですか
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じっとしていても強く痛む、腫れて熱をもっている、膝がガクッと崩れる感覚がある、安静にしても痛みが引かない、といったときは、まず整形外科を受診してください。膝そのものにケガや別の原因が隠れていることもあります。セルフケアは、医療機関での診察と併せて行っていただくのが安心です。
参考文献
- Lack S, Neal B, De Oliveira Silva D, Barton C.
How to manage patellofemoral pain – Understanding the multifactorial nature and treatment options.
Physical Therapy in Sport. 2018;32:155-166.


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