- 胃腸炎で寝込むことで腰まわりの筋肉が弱まり、急に腰痛が起こってしまう
- 内臓と筋肉をつなぐ「内臓体性反射」によって胃腸炎が腰痛を引き起こしてしまう
- 寝込んだ後の腰痛を予防するために、「足首の運動」、「深呼吸」が効果的
【この記事を書いた人】
氏名:廣畑 駿也(ひろはた しゅんや)

資格:理学療法士
臨床経験:
病院・クリニック勤務にて、整形外科を中心に脳神経・呼吸器など幅広い分野の治療に16年間携わる。
得意分野:
・長年の肩こり・腰痛・膝の痛みといった慢性的な不調
・怪我・病気・手術後の不調
所属院:ひろはた整体ラボ(JR三田駅徒歩3分)

「胃腸炎で寝込んだら、なぜか腰まで痛くなってしまった…」
「やっと吐き気が治まったと思ったら、今度は腰が痛くて動けない」
「朝起きたら腰が痛くて、洗面台で顔も洗えないほど辛い」
このようなお悩みをお持ちの方に、この記事がお役に立てば幸いです。
胃腸炎をきっかけに腰痛に…
こんにちは。
兵庫県三田市で開業しています、ひろはた整体ラボの廣畑です。
今回この記事を書いたのは、胃腸炎をきっかけに腰痛に悩まされている患者さんがいらしたことでした。
胃腸炎の中でも、本来冬の寒い季節に流行るノロウイルスによる食中毒の方が春になってもたくさんいらっしゃるようです。
ノロウイルスは非常に感染力が高く、ちょっとした接触でも広がってしまうことが知られています。
(参考:政府広報オンライン「ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?」)
先日、施術させていただいた方は介護職をされていて、家庭内で感染が広がり、腹痛と吐き気に苦しまれていました。
症状は1日ほどで落ち着いてきたものの、「体がようやく楽になったと思ったら、今度は腰が痛くて動けなくなった」とおっしゃっていました。
胃腸炎が治まり始めたのに、腰痛になってしまうとかなり気持ちも滅入りますよね。
実は私自身も胃腸炎で寝込んでしまい、同じように腰痛になってしまったことがあります。
せっかく食欲が戻ったのに、腰痛に悩まされると仕事や家事をするのが本当に億劫になってしまいますよね。
そこで今回のブログでは、胃腸炎で寝込んだ後に腰痛が起こる原因と、ご自宅でもすぐに実践できる簡単な予防法や対処法について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
寝込んだ後に腰痛になってしまう原因とは?

「吐き気と腹痛でずっと寝込んでいました」
今回、施術させていただいた方は、これまで腰痛を何度か経験したこともあったそうです。
胃腸炎をきっかけに少し腰痛を感じた際、「これはまずい」と不安になられたとのこと。
風邪やインフルエンザ、胃腸炎などで寝込んでしまった後に、急に腰が痛くなったという経験は多くの方が経験されています。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
寝たきりがまねく腰痛
私たちの体には「血の循環」がとても大切です。
体中、常に血液を通して全身に栄養と酸素を届け、同時に老廃物を回収しています。
この循環が滞ると、さまざまな不調が出てくるのです。
腰痛の原因にも血の循環が関係します。
風邪を引くとしてしまうと、免疫機能が働いて直そうとします。
そうなると、体の栄養や酸素は風邪を治そうとするためにたくさん使われてしまいます。
その結果、関節や筋肉に十分な栄養や酸素が十分に行き届かなくなってしまいます。
そして寝込んでしまうことで、筋肉は動かさないために硬くなり、血管が圧迫されてしまいます。

まさに血管という「栄養の通り道」が狭くなって、渋滞が起きているような状態です。
朝の通勤ラッシュで道が混雑すると目的地に着くのが遅れるように、腰の筋肉にも栄養や酸素が十分に届かなくなり、老廃物も溜まったままになってしまうのです。

「なぜ胃腸炎なのに腰が痛くなるの?」と不思議に思われるかもしれません。
お腹を壊して数日寝込んだだけで腰痛になってしまうのは、こうした理由からなのです。
内臓と筋肉の関係が腰痛を引き起こす理由とは?
「腰痛の原因って、重い荷物を持ち上げたり、座りっぱなしだけが原因じゃないの?」
と思われるかもしれませんね。
確かに多くの腰痛は、腰に直接的な負担がかかったときに起こります。
でも、お腹の不調が腰の痛みにつながるという、意外な関係があるんです。
実は胃腸炎と腰痛は体の中で密接につながっているといわれています。
私たちの体の中では、胃腸などの内臓が不調になると、その刺激が横隔膜(おうかくまく)という大きな筋肉に伝わります。

横隔膜は胸とお腹を分ける「天井」のような筋肉で、そのすぐ下には腰を支える筋肉がつながっています
胃腸炎になると…
お腹の内臓に炎症や刺激が起きる その刺激が横隔膜に伝わり、緊張させる 横隔膜の緊張が腰の筋肉にも連鎖的に影響する
このような内臓からの異常な刺激が筋肉などのもたらす現象を「内臓体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)」と言います
こうしたつながりが、胃腸炎後の腰痛の原因になっているケースが多いのです。
「じゃあどうやって対策するの?」
と気になると思いますが安心してください。
この「内臓と腰のつながり」を理解することで、適切なケアができるようになります。
胃腸炎後の腰痛は決して珍しいものではなく、適切な対処をすれば改善することができます。
つらい思いをされている方も、この記事を読み進めてください。
こんな腰痛は要注意!医療機関を受診すべき症状

ただ先ほどの項で説明した通り、風邪で寝込んだ後に急に出た腰痛は、多くの場合、安静にしすぎたことによる一時的なものです。
しかし、中には重大な疾患が隠れている可能性もあるため、以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
- 激しい痛みが続く
- 痛みが徐々に悪化する
- 腰痛と共に発熱がある
- 腰痛と共に下肢のしびれや筋力低下がある
- 尿や便が漏れる、または我慢できない
関連ブログでも危険なサインについて紹介しています。

胃腸炎で寝込んだ後にでる腰痛の簡単な対処法とは?
体がしんどい時になかなか体を動かすのは億劫になりますよね。
そんなときでも、簡単にできる対処法があります。
たとえば、布団の中で足首の上げ下げを行うだけでも、血の循環を促すことができます。


また、嘔吐・下痢や高熱などの症状が落ち着き始めたら、深呼吸を取り入れると効果的です。

吸って吐くまでを10秒ぐらいかけて行うことで、横隔膜の緊張をリラックスの効果させて腰痛を和らげる効果が期待できます。
また病気スコープによると、症状がひどい場合(高熱、嘔吐・下痢)を除き、風邪のときでも入浴は効果的といわれています。
(参考:風邪でお風呂はダメ?ひき始め、発熱時、治りかけ別に解説!適温は?|病気スコープ)
入浴はリラックス効果もあるので、腰痛の予防につながります。
おわりに|胃腸炎からの腰痛でお悩みの方へ
最後までご覧いただきありがとうございました。
この度のブログでは胃腸炎の後に現れる腰痛について解説させていただきました。
胃腸炎で寝込んだ後の腰痛は、決して珍しいものではありません。
胃腸炎の回復に合わせて、対策をしていけば腰痛は予防することができます。
今回は予防法をお伝えしましたが、すでに腰痛でお悩みの場合は、紹介した方法だけでは不十分かもしれません。
どうしたらいいいの?とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
LINEは24時間ご連絡受け付けています。

ひろはた整体ラボでは、理学療法士として16年間培った経験を活かし、あなたの体に合わせた施術をご提供しています。
このブログが皆様のお役に立てば幸いです。
- 胃腸炎で寝込んだ後に腰痛になる主な原因は何ですか?
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長期間の臥床による腰まわりの筋力低下と、胃腸の炎症が「内臓体性反射」を通じて腰の筋肉を緊張させることが主な原因です。この2つが重なることで急な腰痛が起こりやすくなります。
- 内臓体性反射とはどのようなしくみですか?
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胃腸などの内臓に異常が起きると、神経を通じて腰まわりの筋肉が反射的に緊張するしくみです。この筋肉の緊張が血流を悪化させ、腰痛や重だるさを引き起こします。
- 胃腸炎後の腰痛への対処法を教えてください
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ゆっくりとした深呼吸や横になったままできる軽いストレッチで筋肉の緊張をほぐすことが効果的です。ただし激しい痛みや高熱を伴う場合は、内臓の病気の可能性もあるため医療機関への受診をおすすめします。

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